居場所をください。
「ってかさ、この姿でよくわかったね。」
「最初は気づかなかったけどな。
こんな時間に女が一人で歩いてんなよ
って思いながら見てたら誰かに似てると思って
よく見たらお前だったんだよ。」
「へー、ありがと。」
「別に。」
「亜樹は何してたの?もう9時だけど。」
「岳んち行くとこ。」
「え、そうなの?
私送ってる場合じゃないじゃん。」
「ほんとだよ。
タクシーで帰れよ。」
「だってあと25分くらいだし。」
「なげーよ。」
「岳人も呼べば?」
「はぁ?あいつが来るかよ。」
「とりあえず岳人に連絡しなよ。
私送ってたら遅くなるじゃん。」
「タクシーで帰る気ゼロかよ。」
そう言いながら亜樹は
恐らく岳人にメールをしていた。