居場所をください。



「……………私、一人じゃないので。

別に平気です。」


っていうか私、気づかれないね。

ウィッグの力はすごいね。


「遠慮しなくていいよー?」


いや、少しは遠慮してください。逆に。


「なんか用?」


私がどうしたものか困っていると

亜樹が出てきた。


軽そうな男たち二人を通りすぎ

私のもとへきて私の腕を掴み


「わっ」


思いっきり腕を引かれて

亜樹の胸へダイブしてしまった。


「こいつ俺のだけど。

なんか用?」


めっちゃいい香り。

なんの香水だろ。


「こいつ確か水嶋の連れの…」


「何。俺に用なわけ?

それとも岳?」


「い、いや!別に!」


そういって男二人は去っていき

亜樹はすぐに私から離れた。


「ったく、何やってんだよ。」


「えー、私のせい?」


「だからタクシーで帰れって。」


「今は亜樹がいるし。」


「俺がいなかったらどうしてたんだよ。」


「走って逃げる。」


「相手は男だし無理だろ。」


……………わかんないじゃん。



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