居場所をください。



「美鈴ちゃん!いらっしゃい!

お疲れさま!!」


「うん、ありがと。

お邪魔します。」


わざわざ玄関まで出迎えてくれた颯太は

いつも通り元気です。


「部屋こっちー!」


きれいな家だなぁ…。

颯太しかいないにしては…。

お手伝いさん的な人がいるのかな。


「部屋ここ!」


「あ、お邪魔しまーす。」


颯太がドアを開けてくれて、中へ入る。


「よう、美鈴。」


「朔也は少し久しぶりだね。」


「美鈴、これ俺の彼女~。」


そういう悠斗の隣には小柄な女の子。

なんかすっごい意外。

チャラチャラな悠斗の彼女だし

派手な子かなぁと思ってたのに

真面目そうな、大人しそうな子だった。


「はじめま「思ったより大したことないね。」


……………え?


挨拶しようとしたら

悠斗の彼女が遮った。



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