居場所をください。
「そういえば忘れ物ってなに?」
「あぁ、年末はマネージャーは
各タレントに届いたものを
持ち帰らせるんだよ。」
「届いたもの?」
「ファンレターとか、プレゼントとか。」
「えぇ!?じゃあ私の!?」
「そ。
俺がみんなにいってんのに
俺がおいておくわけにはいかねーだろ。」
「確かに。」
「つっても美鈴のは数が少ないから
残ってても気づかれないかもだけど。」
「さらっと傷つくこと言わないで。」
「隼也と貴也は量がヤバイからな。
佐藤は貴也ので手一杯だったから
美鈴のは俺が持ってきたんだよ。」
「あぁ、そっか。
佐藤さんは私だけのじゃなかった。」
「ま、やっぱ貴也はダントツで多いけどな。
美鈴の30倍くらい。」
「私と比べないでよ。」
全く。
「貴也は隼也と違って
年末以外持ち帰らないから
余計にたまるんだよ。」
「それでいいの?」
「言っても持って帰らねーから諦めた。」
「へぇ…で、私のはどこ?」
「あそこ。
端に置いてある。」
「……………すくな。」
「まだ1年目だからな。
しかたねーよ。」
地味にショック…。