居場所をください。



それから私たちはお店を出て

私はタクシーに乗り、

長曽我部さんのマンションへときた。


「ただいま~。」


「いや、お邪魔しますだろ。」


「いいじゃん、別に。」


「それで、話って?」


今日長曽我部さんのところに来たのは

社長と話をしたかったから。

長曽我部さんと社長の仕事が終わるのを

待っていたんだ。


「社長はどうして

永田さんたちの要求をのんだんですか?」


「じゃないと美鈴が贔屓されて売れたと

誤解それたままだから。

そんなの嫌じゃないか?」


「別に。

そうやって思いたい人には思わせておく。

いちいち弁解しようなんて思わない。」


「それに、美鈴は勝つ気なんかないですよ。」


長曽我部さんが言った。


「どうします?本当にやめさせる気ですか?

あの売れるかわからないアイドルグループをデビューさせて、

着々と売り上げを伸ばす美鈴を手放す気ですか?」


「……………どうして負けるんだ?」


「私が勝っちゃったら

夏音とはもう友達に戻れないから。」


「吉田夏音って子、もともと美鈴の友達なんだ。」


「……………なるほどな。」


「俺はあの子が芸能界に向いてるとは思えない。

正直、今の社長のやり方が理解できません。

貴也に続いて美鈴まで失ったら

うちはもう終わりですよ。」


それは若干言い過ぎだよ、長曽我部さん。

まだ隼也が売れてるじゃないか。

私はまだそこまで達していないって。


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