居場所をください。
「もしかして私が一番?」
「そうだな。」
私はすぐにスタンバイ場所へとついた。
……あ、あのマイク…。
「お、おい。
どこに…」
私は長曽我部さんから少し離れて
マイクへと向かった。
そして……
『今日はサプライズなお知らせもあるよー!』
勝手に喋ってみた。
「なにしてんだよ。」
「はは、いいじゃん。」
「ったく…」
私の声に盛り上がる会場。
その声に、なんだか緊張始める。
「ふぅー…」
私は深く深呼吸をした。
「緊張するか?」
「うん、今急に来た。」
落ち着け、私。
「あ、始まるよ。」
長曽我部さんの声のあと
すぐに会場から盛り上がった声。
「照明が落ちた。」
そのあとすぐ聞こえる演奏。