居場所をください。
「でも、今日はちょっと感情的でした。
ちょっと元気がなくて、でも急に元気になったり
あからさまに優しくなったり。」
「へぇ、じゃあひかるにとって
美鈴ちゃんは特別なんだろうね。」
「……特別?」
「ひかるは元々、情とか皆無で
どうでもいいやつには本当に容赦ねーんだよ。
でも気に入ったやつには本当にいいやつ。」
「へぇー…」
「おい!大和!
なに自分ばっか美鈴ちゃんと話してんだよ!」
「うるせーな。
こんな道端で恥ずかしくねーのかよ。」
……長曽我部さんも容赦ないね…。
「どうする?
もっと話聞きたいならこんなとこでもなんだし
樹生の店行く?俺も働いてんだよね。
オープン23時だから
お客さんまだ誰もいないしよかったら。」
……………そうだよね。
こんなとこで立ち話もなんだし……
「行きます。樹生さんのお店。」
「は?」
「やったね!!」
……………長曽我部さんと樹生さんの
表情の差がすごい。
「美鈴、本気で言ってんの?」
「だって明日休みでいいんでしょ?
私さっき寝ちゃったから寝れないし
たまにはいいじゃん。だめ?」
「病院は?」
「10時に佐藤さん来るから
3時に寝れば大丈夫じゃん。」
「でも肌には良くねーよ。」
「お願い、今日だけ。」
長曽我部さんのこと、
もっと知れるかもしれないから。
長曽我部さんが話してくれないなら
長曽我部さんを知ってる人から聞くまでだよ。
「……………しかたねーな……
じゃあ30分だけな。」
「さすがひかる!
わかってらっしゃる!
じゃあ美鈴ちゃん行こう!
すぐそこだからさー!」