居場所をください。
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で、ついたお店は
暗くて、おしゃれなバー。
……………とはほど遠く、
明るい店内に、たくさんのお酒
カウンターもあればテーブル卓もあって
けっこうカジュアルだ。
「緑茶二つ。」
長曽我部さんは入るなり、
樹生さんに言った。
「長曽我部さんはよく来るの?」
「ほとんど来ねーよ。
まぁでも美鈴が来る前はよく来てたよ。」
「へぇー…」
私が長曽我部さんと出会う前のことはわからないけど
私の知ってる長曽我部さんは本当に忙しい人だから。
「あれ、でも私と会う前は
結婚してたよね?
よく来ててよかったわけ?」
「よく来てたっつっても多くて週一だし
そのくらいはな。」
「へぇー。」
「離婚してからは一気に増えたけどな。」
と言ったのは大和さん。
「大和さんは長曽我部さんが離婚してたこと
知ってたんですか?」
「あぁ、まーな。
つーか前に本人から聞いたんだけど
たぶん本人も樹生もだいぶ酔ってたから
覚えてないんじゃねーかな。」
「え、長曽我部さんもそんな風になるんですか?」
「まぁ大人になってからは減ったけど
あの時は離婚したやけくそみたいのもあったしね。
ってか座んないの?」
樹生さんは奥に行ったけど
私たち3人は立ったまま。
「あ、座ります。」
私がそういうと長曽我部さんが動いたから
私も隣に座ろうと動くと
突然大和さんに肩を抱かれた。
「美鈴ちゃんはこっち。」
「え?」
「ひかるの話聞きたいんでしょ?
本人が近くにいたら
あいつ、なんにも話させてくれないから。」
あぁ、なるほど。