居場所をください。



私が隠れる必要はないだろうけど

大和さんからあんな話を聞いてしまったから

私がいるのはよくないと思った。


きっと良くは思われないから。


しばらくして玄関が開く音が微かに聞こえて

私は寝たふりをすることにした。


きっと長曽我部さんはこの部屋を覗く。

私がちゃんといるかを確認する。

私が寝てるところを見れば安心する。


だからとりあえず寝たふり。


だんだんと近づいてきた足音は1度遠退き

また足音は近づいてきて、

この部屋のドアが静かに開いた。


きっと長曽我部さんが

私を確認したのだろう。


すぐに部屋のドアがしまった。



その足音が遠退いたあと、

私は物音をたてずに静かに起きて、電気をつけた。


まだ眠れない。

寝付きの悪くなった私は

眠くなるまで布団には入るなと

医者に言われていたし


なにより弘希が気になった。



とりあえず私は弘希にメールをしてみた。

知らないふりをして、"ひまー、眠れないー。"と。


そうすると、その返事は

思ったより早く来た。


"知らねーよ。"とだけ。


なんだよ、普通に連絡とれるんじゃん。


とりあえずすぐに弘希に電話をした。



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