居場所をください。


"footpath"か…



「君が立ち上がるためには

君が立ち上がらなくちゃいけないんだ


昨日は泣いていたかもしれない

今日も泣いてしまったかもしれない

明日も泣いてしまうかもしれない

だけどいつか笑えるときがくるから


この歌詞にほんっとやる気もらった。


"君が立ち上がるためには

君が立ち上がらなくちゃいけないんだ"

ってとこさ、そんなの当たり前すぎんのに

俺、どっかで誰かに頼ってたのかもって。


それから俺もやる気になって

やっと佐藤さんの話を聞くことにした。」


「……それって…」


「仕事は続ける。

だから更新の手続きもした。

だから俺はまたあそこで俳優としてやってくよ。」


「よ、よかったぁー…」


「それからは毎日レッスン。

ずっと休んでたからまた毎日レッスンしてたけど

だんだんあの家が広くて俺には使いにくくて

レッスン行くにも遠いし、佐藤さんにも

遠いって文句言われるし。

だからさ、俺あの家片付けて売った。」


「え?」


「あの家は俺にもう必要ない。

だから俺、長曽我部さんちにいた。」


「え、そうなの?」


だから私に突然来ちゃ困るって……

……そっか、だから今日もう鍵…

貴也が私に会いに来るって

長曽我部さんは知ってたってことか……



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