居場所をください。



それから私たちはマンションへと送られた。


「荷物、部屋まで運んでくれてありがとね。」


「おう。

じゃあ明日会場でな。

これは返しとくし。」


「うん、ありがとねー。」


荷物が多すぎて、コンシェルジュで

荷物用カートを初めて借りてみた。

返すときも電話すれば取りに来てくれるみたいで

わざわざ返しにいく必要もないと知った私は

今度からもっと借りようと決めた。

一人で買い物出掛けて、トイレットペーパーとか

野菜とか買うと大変だし。


「さてと、じゃあ俺は風呂やるな。」


「ありがと。」


帰りにスーパーもよってもらって、

明日明後日分の食料や消耗品も揃え

とりあえず冷蔵庫が潤った。


長曽我部さんがいるときに買うと

本当に助かるしね。荷物が多くて。



荷物を整理し、お茶をいれたところで

貴也も戻ってきた。


「にしても、長曽我部さんがそこまで

やんちゃしてたなんてな。」


「私も最初話聞いたときは驚いたもん。

犯罪とか絶対しなさそうだもんね。」


「怖くはなかったのか?

そんな話を聞いて。」


「全然。」


貴也の質問に、私は即答した。



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