居場所をください。
「よ。」
「あ、長曽我部さん。
遅かったね。」
「いや別に俺来なくてもいいくらいだし。
本当は。
調子はどう?緊張してんの?」
「ちょっと慣れてきたけど、まだしてる。
でもいい緊張感っていうか
不安とかはないよ。」
「そ、ならよかったわ。
ところで対談のこと聞いたか?」
「うん、聞いた聞いた。
沖野さんと会うのも久しぶりだし
気合い入れていかなきゃ!」
気合いいれないと、ただのファン状態で
もはや仕事にならないから。
「で、それ貴也明日のビデオな。
さっき事務所に届いたから
明日取り来るから。」
「めっちゃ急ですよね。」
「本当はもう少し先でもいいんだけど
お前らハワイに行っちゃうからなー。
あぁ、あとこれ。頼まれたやつな。」
そう言って、長曽我部さんの手には
なぜか私の新曲、Life。
「あ、ありがとうございます。
昨日買い忘れたんで助かります。」
「………あぁ!
え、なんで自分ばっかり!
私も貴也のやつほしい!」
「はいはい、わかったよ。
ちょい待ってろ。」
………待ってろ?
え、あるの?ここに。