居場所をください。



「ちょっといいですか?」


私たちの会話に、

今度は一緒に来ていた

長曽我部さんが口を挟んだ。


「なに?」


「そういうのはカメラの前で」


………確かに。


「あはは、本当ですね。」


「あ、じゃあ私戻りますね。

なんかここにいると

いっぱい話しちゃいそうなんで。」


「うん、じゃあまたスタジオでね。」


「はい。

失礼しました。」


私は頭を下げて、

長曽我部さんと自分の楽屋へと戻った。


「ちなみに予定だと何時まで?収録。」


「トークは一時間。

放送枠が30分、

内訳がCM8分、歌で5分、番宣2分で

トークが15分だから十分だろ。

トーク前に歌撮りするから

正確には80分くらいはかかるな。」


「ふーん、なるほどね。

頑張るかー。」


沖野さんとだから

緊張しすぎそうだし。



< 3,613 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop