居場所をください。


そして高橋のお父さんが手続きをしてくれ

「手短にお願いします」と検察側からも言われ

「こちらの部屋でお待ちください。」と

ひとつの部屋のドアの前に案内された。


「俺と親父はここにいるわ。」


「うん。」


高橋がそういうと


「俺も待ってる。

美鈴、話してこい。」


と長曽我部さんもそう言った。


「………長曽我部さんは来て。」


だけど、一人で会う勇気はまだない。

直接触ったりすることはできなくても

一対一で会うのはまだ怖い。


「わかったよ。」


長曽我部さんはそういって私の肩に手を置き、

一緒に部屋へ入ってくれ、ドアを閉めた。


帽子とサングラスをとり、

透明の壁の向こうのドアが開くのを

静かに待っていた。


「お待たせしました。」


そうして、しばらくして

大橋かなが拘束された状態で

部屋に入ってきた。


「………五十嵐さん…」


そういった大橋さんに

私は立ち上がって、頭を下げた。



< 3,847 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop