居場所をください。
そして高橋のお父さんが手続きをしてくれ
「手短にお願いします」と検察側からも言われ
「こちらの部屋でお待ちください。」と
ひとつの部屋のドアの前に案内された。
「俺と親父はここにいるわ。」
「うん。」
高橋がそういうと
「俺も待ってる。
美鈴、話してこい。」
と長曽我部さんもそう言った。
「………長曽我部さんは来て。」
だけど、一人で会う勇気はまだない。
直接触ったりすることはできなくても
一対一で会うのはまだ怖い。
「わかったよ。」
長曽我部さんはそういって私の肩に手を置き、
一緒に部屋へ入ってくれ、ドアを閉めた。
帽子とサングラスをとり、
透明の壁の向こうのドアが開くのを
静かに待っていた。
「お待たせしました。」
そうして、しばらくして
大橋かなが拘束された状態で
部屋に入ってきた。
「………五十嵐さん…」
そういった大橋さんに
私は立ち上がって、頭を下げた。