居場所をください。
「………怖いの。」
そんな私に、大橋さんはそう答えた。
「迎えにいって、禁断症状が出たら
どうすればいいの?」
とても不安そうにそう答えた。
「………大丈夫です。
愛する人がいる
それは、きっと大橋さんの強い味方になる。
大橋さんなら大丈夫です。
すぐに迎えに行けなんて言いません。
落ち着いたらでいいんです。
私、色々調べたんです。
薬を完全にたちきるなら、
周りのサポートが必要不可欠だって。
優輝がいれば、大橋さんは絶対乗り越えられる。
大橋さんはこれから、愛に救われる番です。」
そういって、私は優輝の今の写真を見せた。
「………これ、あとで預けておきます。
優輝の無邪気な笑顔は、
大橋さんが守ってください。」
大橋さんは、私の出した写真を見て
優輝の眩しいくらいに輝いた笑顔を見て
涙を流し、首を縦に振った。
「もう、バカなことはしない。
ごめんなさい…」
そう、私に誓って、涙を拭った。
そしてまた私を見た。
「五十嵐さんも気を付けてね。
いつ、マネージャーが裏切るか
わかんないんだから。」
そう言った大橋さんの表情は、もう笑顔だった。
「大丈夫ですよ。
たとえ裏切られたとしても嘘だったとしても
今まで過ごした時間は私にとって嘘じゃないから。
………たとえ嘘だと気づいてしまったとしても
気づいていないふりをして、私はここにいる。」
たとえ長曽我部さんが私に対し
想ってる気持ちが嘘だったとしても
私の気持ちに、偽りなんてなにもないから。
だから私は、許される限り
この人のそばにいると、決めたんだ。