居場所をください。
高橋のお父さんはそう言い、
高橋を連れて帰っていった。
「絶対的安心感か…」
和也、これからはお母さんと暮らすんだもんね…
私たちが人生の中で一番望んでいたことだもんね。
私も、和也の更正を心から願ってるよ。
「美鈴も、俺がいること忘れんなよ。」
「………うん。
長曽我部さんでしょ?
私のキーケースに鍵戻したの。」
「なんで置いてったんだよ。
………いつでもこいよ。
俺はお前を追い出したいわけじゃねーんだから。」
「うん、ありがと。
でも、私はもう大丈夫だよ。
長曽我部さんをもらってくれる人が
いるだけで嬉しいよ、私は。」
「バカにすんな。」
「はは、ごめんごめん。
まぁいい男だもんねー。」
「帰るか。」
「うん!」
和也も、もう大丈夫。
私もわかったもん。
絶対的安心感ってやつを。
和也もやっとそれを手にいれたんだもんね。
薬なんて、もう必要ないよね。
「飯どうする?」
「貴也といく約束してる~。」
「あ、そ。
じゃあ送るわ。」