居場所をください。



「んー、お腹すいた。

焼き肉がいい。」


「………はいはい、わかったよ。

車行こう。」


自然と繋がれた手は、前と変わらない。

数日前まで触れることすらできなかったこの手を

今ではもうなんの躊躇いもなく触れる。

それがすごく嬉しい。


「明日はどっか行くのか?」


「うん、出掛けたいな~。

お買い物とかお買い物とかお買い物とか。」


「はいはい、買い物な。

どこ行く?」


「渋谷原宿。」


「まじかよ。」


「まじです。

夕方まで済ませば大丈夫でしょ!」


そういって私は貴也より先に車へ乗り込んだ。


「ま、仕方ねーから行くかな。」


そう言いながら、貴也も車へ乗った。


「ありがと。」


なんていうか、

元々優しかった貴也が

どんどん優しくなっていって

私を甘やかすから

私はどんどん貴也に甘えていってる。

………気がする。


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