居場所をください。
「できた~。」
支度をはじめて一時間
やっと今日の私が完成。
「今日は変装するんだ?」
出来上がった私を見て
貴也から出た言葉はそれだった。
「今日はメガネにニット帽の気分だったんだもん。
服は貴也に合わせたんだけどね。」
「ふーん。」
貴也はそういってソファから立ち上がり、
部屋へと戻った。
かと思えばすぐに出てきた。
「なら俺も。」
さっきまでなかった、黒縁眼鏡をかけて。
「はは、お揃いだ~。」
貴也が黒縁メガネをかけると
可愛さが増すからとことんかわいい。
そしてキャラもののパーカー。
とことんかわいい。
「早くいこ。」
可愛いなーなんて見とれていたら
また貴也から可愛い発言。
早くいこ、だって。
「うん!」
今までの貴也じゃありえなかったけど
でもそんな貴也も大好きだ。
「あ、その前に一緒に写真撮ろ!」
と、出掛ける前に
玄関に置いた全身鏡で1枚。
今日はもうこのカメラも
ファッションの一部で首から下げていこう。
見た目もかなり重視して選んだミラーレス。
今日の服なら全然ありだろう。