居場所をください。



「正直さ、本当に毎日がきつかったし

もう諦めたかったときもあったんだよね。

痩せろってうるさいし

レッスンにいけば毎日怒られて

こんなに頑張ってんのにって

嫌になるときもあったけど…

それでも毎日必死に耐えてたら

誉められることも増えていって

そしたらまた怒られて

また誉められての繰り返し。

こんなに私のために必死になってくれた人

私をちゃんと見てくれた人って

今までいなかったから

先生たちにもマネージャーにも

感謝の気持ちでいっぱいだし

一人にしないでいてくれたからこそ

私は頑張れたんだよね。」


一人で頑張らないといけないときもある。

だけど、絶対誰かがどこかで見ててくれるから

ちゃんとわかってくれているから

私は決して一人ではなかったんだ。


「テープチェンジしまーす!」


………また?

さっき変えてなかった?

一時間もたってないよ?

短くない?


「お疲れ。」


「うん、貴也お疲れさま。

隼也もねー。」


「美鈴がいっぱいしゃべってくれるから

あんま大変でもないけどね。」


だってドキュメンタリーでしょ?

こういうことをききたかったんでしょ?

もうぶっちゃけまくって話してるよ、私は。



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