居場所をください。
「ねー貴也。
なんか食べてこー。」
「あれ行かね?
前将太たちと行ったつけ麺。」
あれ、機嫌直ってる。
いつの間に。
「うん、いいよ。
つけ麺久しぶりだ~。
あ、じゃーね、二人とも。
凛音ちゃんはまた年末に。
練習お願いしまーす。」
「うん、またね!」
思ってたより、私が玲音くんに対して
冷たかったから、かな?
でも、好きでもない男に優しくできるほど
私は優しくも、器用でもない。
万人に好かれようなんて思わないもんね。
「ねぇ、貴也?」
「なに?」
「言わないだけで
本当はキスシーンとか嫌なんだからね?」
私がそういうと
貴也はとびっきり優しく微笑んだ。
なかなか言葉には出せないこともあるけど
私なりに伝えることができるから
それがちゃんと伝わればいいな。
「腹減ったな。」
「ね。早くいこ!」