居場所をください。



「そうだ。

あのピアノ、どう?うまくいきそう?」


「あーもうバッチリ。

藤森さんこそ、頼みますよ。

ステージにピアノ

ちゃーんと運んでよ?」


「任せてよ。

ちゃーんと運びますよ。

それとあれ、ほんとにやるの?」


「やりますよー?

でもまだ用意しなきゃいけないもの

あるんだけどね。

その用意ができなかったらやらない、かな。

だからまだわかんないや。」


「えー、なにそれー。

超アバウトじゃん。」


「ま、私らしいじゃん?

やらないなら当日までに

ちゃーんと連絡するんでご心配なく。」


あと2週間

あとひとつだけだね。


「でもさ、長曽我部さんって「美鈴~!」


「あ、はーい!

ごめんなさい、藤森さん。また。」


長曽我部さんに呼ばれたから

私は立ち上がって長曽我部さんの元へ走った。


……本当に暇潰しにしちゃった。

藤森さんのこと。


< 4,039 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop