居場所をください。



「でもさ、あんたいつまでこれ続けるの?

来年には栞奈もここ出るわけだし来年まで?」


「そうだねぇ…

毎年これるかもわからないけど

でもなるべくは続けたいところ。」


私が小学生の頃は

お年玉いくらもらったとか

まわりでよく話していたから

どうかみんなもその仲間に入れるように

できれば続けていきたいよ。


「ってかさぁ、あんたなんで今日

振袖できたわけ?」


「そりゃあ、あんた。

結婚前しか着れないものだからね。

結婚前の挨拶は振袖着るものでしょ?」


そのためにここに来たんだもん。


「……え、結婚?

え?でも婚約昨日だったじゃん。」


「婚約したら結婚するでしょ?普通。」


「え!じゃあもう籍入れんの!?」


「だからそうだってば。」


何回同じこと言わせるのさ。


「へぇー…あんたもついに人妻か……」


「人妻って。」


どんな言い方よ。

18歳現役女子高生に向かって。


「でもよかったね、美鈴ちゃん。

結婚願望の強さ、すごかったもん。」


「はは、確かに。

ま、念願の夢が叶ったってことで。」


まだ籍入れてないけど。


「さてと、恒例行事も終わったし

ママと話してこよっかな。

貴也、行こ。」


私はやっと、ソファから立ち上がり

貴也と一緒にママの部屋へと向かった。



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