居場所をください。
「…これまで幸せくれたママに
今度は私がいっぱい幸せをあげる。
きっと、いい子でもないし
ママの期待通りの子供じゃないけど
それでも私の周りには
いい人ばっかりだからさ
……だから、もう心配しなくていいから。
頑張りなさいって背中を押して送り出してくれて
本当にありがとう。
…でも、ママはこれからも
ずーっと私のママであることは変わりないから。
ママに育ててもらえて、
たくさんのことを教えてもらえたこと
私は誇りに思ってるから。
ママは自慢の母親だから。
……それだけは忘れないでね。」
私も、ママに育ててもらったからこそ
今の私があるってことを
決して、忘れたりはしないから。
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「それじゃ、また来るね。」
「いつでも、帰っておいで。」
「美鈴ちゃん!絶対式呼んでね!」
「うん、栞奈は絶対呼ぶよ。
……それに藍子もね。」
「ま、仕方ないから行ってやってもいいけど。」
うんうん、相変わらずだ。
「じゃ、またね。」
「うん。」
ママは短く返事をして
私たちは車へと向かった。
ここはもうとっくに卒園したのに
なんだかまた、寂しい気分になるのは
なんでだろうね。
「……お腹すいたなぁ…」
「飯でも行くか。」
「うん!」