居場所をください。
「よろしくお願いします。」
「美鈴、久しぶりだな。」
「あ、隼也。久しぶりだね。
今回もよろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
挨拶を一通り済ませて
私たちはスタンバイ。
何度やっても隼也と手を繋ぐのは慣れない。
えーと、今回は後ろから抱き締められて
キスの不意打ちをくらうと。
言い方悪いな。
とりあえず仲良く手を繋いで歩くシーンか。
「じゃあいくよー。
よーい、スタート!」
……………とりあえず歩いたけど
なんかしゃべってよー。
「そういえばこの前
やっと貴也と隼也の共演したドラマ
最終話見たよ。」
「え、遅すぎじゃない?」
「なんか見る暇なくて。」
貴也のキスシーンも見たくなかったから。
演技とわかっていてと、本当に嫉妬する。
私は演技でもあんなにくっついたことがない。
本気で寝て寄りかかってきたことはあるけど。