居場所をください。



それからしばらく歩くシーンを練習して

次は抱き締められるシーン。


後ろから抱き締められるのは前にあったけど

やっぱ緊張するよ…。


「はい、いきまーす。

よーい、スタート。」


私は再び歩き出す。

隼也の足音が聞こえて………抱き締められる。


「美鈴、緊張しすぎ。」


「み、耳元で喋んないでっ!」


もう熱いよ。


「はい、いいよー。

美鈴ちゃん、本番もそれくらい赤くなってね。」


「えぇ!?」


顔!?赤い!?


「本気で照れんなよ。」


隼也が笑いながら言った。


「隼也はよく恥ずかしくないね。」


「演技だからな。」


すごいね、その切り替え。


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