居場所をください。
「じゃあ大谷くんと五十嵐さん、
お願いします!」
「「はーい。」」
朝早く、まだ人がいない公園に
響き渡る私たちの声。
「……………美鈴、手冷たすぎ。」
私たちは手を繋ぎ、
隼也が言った。
「だって寒いんだもん。
隼也の手は暖かくて助かる。」
「人の手で暖をとるな。」
「いいじゃん。」
それから動きを確認してから
本番。
「じゃあ本番いきまーす。
よーい、スタート!」
私たちは手を繋ぎ、歩く。
音はとってないから
相変わらず楽しく会話をしながら。
「はい、オッケーです。
確認しまーす。」
そんなことを何回も何回も繰返し
やっとひとつのシーンが出来上がる。