ピュア・ラブ
「モモちゃん、元気だよ。いま、ゴミを捨てたら、会わせてあげる。待合室を通ることはないから、裏から入れてあげるから、待ってて」
そう屈託のない笑顔を向けて、走ってゴミを捨てに行った。その姿を見て、私はじっと言う通りに待った。
私にはモモという弱みがある。
別に脅迫をされている訳じゃないけれど、命を預けている以上、従った方がいいような気がしただけだ。
「お待たせ、こっちだよ」
走って戻ってきた橘君は、額に汗がにじんでいた。暑い日に走ることもないのに、なんで走って来るのだろう。
橘君は裏手のドアを開けて、私を入れてくれた。
そこには、治療に使う医薬品などが沢山あった。
これらの名前や特徴、用法を覚えるのだから、大変だろう。6年間もがんばったのだ。
橘君が頑張っていた6年間、私は、何をしていただろう。
黙々と大学に通い、人と話さなくてもいいバイトをいくつか掛け持ちした。
パソコンで採点だけすればいいバイトは、時給が低かったが、期限さえ守れば、自分の都合で仕上げることが出来たので、4年間続けていた。
大学でも成績が良かった私は、塾の講師など高額が見込める仕事もあったが、人間と接することは嫌いだ。そう言うバイトは全て避けた。
そう屈託のない笑顔を向けて、走ってゴミを捨てに行った。その姿を見て、私はじっと言う通りに待った。
私にはモモという弱みがある。
別に脅迫をされている訳じゃないけれど、命を預けている以上、従った方がいいような気がしただけだ。
「お待たせ、こっちだよ」
走って戻ってきた橘君は、額に汗がにじんでいた。暑い日に走ることもないのに、なんで走って来るのだろう。
橘君は裏手のドアを開けて、私を入れてくれた。
そこには、治療に使う医薬品などが沢山あった。
これらの名前や特徴、用法を覚えるのだから、大変だろう。6年間もがんばったのだ。
橘君が頑張っていた6年間、私は、何をしていただろう。
黙々と大学に通い、人と話さなくてもいいバイトをいくつか掛け持ちした。
パソコンで採点だけすればいいバイトは、時給が低かったが、期限さえ守れば、自分の都合で仕上げることが出来たので、4年間続けていた。
大学でも成績が良かった私は、塾の講師など高額が見込める仕事もあったが、人間と接することは嫌いだ。そう言うバイトは全て避けた。