婚約者は高校生
休日の突撃者

パシャパシャと連続でフラッシュがたかれる中で少しずつポーズを変えつつほほ笑む女性。

その手にはエージェントの商品であるサプリメントがある。

『あなたを輝かせるサプリ』というキャッチコピーで売り出そうとしている美容サプリメントだ。

そのポスター撮影現場に俺はいた。



「はい、OKです!!」
「カメラチェック入ります」



あわただしく動き回るスタッフを横目に見ながら、俺は今しがた撮られた写真のチェックを行うためにカメラマンに近づいた。



「こんな感じでいかがでしょう」



見せられた画像にはサプリを手に嬉しそうな笑顔を浮かべる水着姿の女性。

そして肌のみずみずしさを強調するように撮影された、はじけるようなボディ。

まるでサプリを飲めばこうなると思わせるような、なかなかいい仕上がりだ。



「いいですね。でもいくつか検討したいので別パターンもお願いします。こんな感じで…」



俺は手にしていた資料を指して軽く説明する。

カメラマンは「わかりました」と言うと、モデルに近づき二言、三言会話を交わした。



「ではスタンバイお願いします!!」



再びあわただしくなる現場。

俺は邪魔にならないようにそれを一歩下がって見守る。

まばゆいフラッシュがたかれる中、先ほどの俺の指示通りに動くモデルはさすがプロだ。


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