魅惑な彼の策略にはまりました
だって、世の中には仕事も結婚も子どもも、全部手に入れてる欲張りな幸せ者がいるわけでしょ?

どーして、私はそうなれないの?私の手が空っぽなのには理由があるの?


終わらない自問自答にげんなりしつつ、トボトボと仲間の待つテーブルに戻る。
どさりと椅子に腰かけると、うなだれてしまう。


「思えば、29歳ん時の男が人生間違えるきっかけだったかも」


私の言葉に宗十郎が冷たく言い添える。


「出た、四季の黒歴史語り」


リリが焼酎のロックを飲みながらのんきに答える。


「あー、あのテレビ局のプロデューサーでしょ?1年くらい愛人やってた。結構、前じゃん」


そう。私の現時点最後の恋愛は5年前の愛人待遇。
仕事で知り合って、お金があって、遊び方が上手な彼に私は夢中になった。

わずか1年で、グラビアアイドルに愛人の座を奪われちゃったんですけれど。
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