魅惑な彼の策略にはまりました
「あの男が、私を贅沢に慣れさせたのが悪い!そこから先、どうしてもメンズと出会うと収入のことを比較しちゃうもん!」


「人のせいにするとか、品位を感じられないな」


宗十郎がため息まじりに突っ込む。

うるさい、うるさい!
だって本当のことなんだ。
男性のランクを落とせずにいるうちに、手ごろな男性はばんばか結婚しちゃって、気付いたらひとりあぶれた感じになったんだ!


「あんたもソコソコ稼いでるんだから、収入なんか目をつぶればよかったのに」


リリが呆れた声で言う。


「今なら、そう思えるけどね、当時は花の20代よ?絶対まだ上があるって思うでしょ!?」


「29歳って言うほど若くねえから。っていうか、その上のランクの男が四季を選ぶかっつうと別問題。過去語ってる暇があったら、現実を見ろよ」


「わかってるわよ!ゼクシィだって、33歳からは大人花嫁扱いだし、婚カツパーティーや結婚相談所なんて露骨に費用がかわるらしいし。充分わかってる!私ってばそういう年頃になってるって!」


「素直に誰か紹介してくださいって言えないのか?」


私は宗十郎を無視し、頭を抱えた。
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