魅惑な彼の策略にはまりました
「ああ、もうそういう話じゃないの。恋愛なんか、いいの。今はとにかく子どもが欲しい」


「子ども?」


宗十郎もリリも怪訝な顔をしている。私は重ねて言う。


「子どもと二人で生きていくって幸福じゃない?キャリアなシンママってどう?カッコよくない?優秀な男にお種だけもらってさ」


「あんたそれ、本気で言ってんの?子どもってそんなに簡単に選択できるもんじゃないわよ」


リリが眉間に深く皺を寄せた。私は決意表明に深く頷く。


「もう、恋愛なんて現代の働く女には不要だよね。条件に合う男を探して、付き合ってみて、一緒に暮らして価値観が合うか、どこまで許せるか。そういうのを考えるのが嫌になった。もう、恋愛から卒業したい。次のステージに行きたい」


「だから、子どもなの?」


リリが低い声で問う。
ここでやめておけばよかったのに、徐々に回ってきた酔いで口が滑らかに動く。


「だって女にはリミットがあるのよ?私も来年になったら高齢出産になっちゃうもん。リスク増やす前に産みたいじゃん。30超えると卵子は老化するんだから。誰かと恋愛して結婚してとか時間の無駄!」


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