魅惑な彼の策略にはまりました
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翌朝は土曜日。出勤の日もあるけれど、本日は休みだ。
よかった、仕事じゃなくて。
昨夜、ラストにウィスキー一気飲みなんかをしたせいか、頭がガンガンと痛む。
午前中は動かない方がいいだろう。
ベッドの中で丸まって、無の境地に入る。
午前9時。
玄関のインターホンが鳴った。
私のマンションはエントランスにセキュリティがないので、フツーに入ってこられる。
身体を起こし、イテテと斜めになりながら、応答した。
『俺だけど』
聞こえてきた声は宗十郎だ。
昨日の今日で何よ。しかも、朝から!
私はルームウェアのまま、よたつきながら玄関へ向かい、そろそろとドアを開けた。
昨日とは逆の立場で宗十郎を迎える。
玄関の土間に立ち、宗十郎は不思議そうに言った。
「四季、おはよう。え?二日酔い?」
「あんたのせいでね」