魅惑な彼の策略にはまりました
「私、頼んでないし、そんなに煩わせてないけど」


「気持ち的に。今は四季だけを見てるから、他の女とエロいことできない」


じゃあ、私とならできるの?エロいこと。

心の中で思った言葉を、頭をぶんぶん振ってかき消す。

よかった。とっさに口にしなくて。
友人同士でそんな迂闊、ない。


「四季なら、どんな関係でも、ずっと一緒にいられると思う」


宗十郎の家で押し倒された時のことが浮かぶ。あの時も思ったけれど、なんかたまに結構な殺し文句をぶち込んでくる。

本当に惑わせないでほしい。
私をドキドキさせたいからって、そんな言葉を繰り返さないでよ。
こっち許容量が全然追い付かない。


「いつかアメリカに行きたいって言ったら、ついてくる?」


私の狼狽をよそに、お日様の下、いたずらっぽく笑う親友はキラキラしていた。

初めて知った宗十郎の夢、まだ知らない何か。
そして、こんな笑顔。

強引に迫られるより、宗十郎の笑顔の方がドキドキするって言ったら、宗十郎はどんな顔をするだろう。
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