魅惑な彼の策略にはまりました
「嫌。ついていかない。私だって仕事があるもん」


「そういう自立しまくった可愛くないところが、最高に四季らしくて安心する」


「褒めてる?けなしてる?」


「どちらでもなく、好きだなって思う」


ほら、また好きとか簡単に言っちゃうし。
その軽いノリの愛の言葉、やめていただきたい。


「あと少し、ふたりでぶらぶらしてさ。夜はリリを呼び出して飲もうよ」


宗十郎が言い、私は頷いた。

こんな昼下がり、すごくいい。だけど、認めちゃいけない。

私は宗十郎を好きになんかならない。
心は揺れない。

自分に言いきかせるように、強く思った。



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