魅惑な彼の策略にはまりました
「俺は四季のセフレです」


「え!?」


えに濁音が付きそうな声になってしまった。言うに事欠いてセフレ!?なんつうことを……。


「四季とはかれこれ10年以上、相性がいいんで、そういう関係ですよ。ま、恋愛は自由ですけど。お兄さんは、四季のなんですか?」


宗十郎は、まるで無邪気に笑ってみせる。

あ、こいつ、本気でやり込める気だ。
宗十郎は弁も立てば、機転も効く。私はひとまず見守ることにする。


「俺は、ねえ、高原さん」


浮気男が馴れ馴れしく私を見るけれど、その顔は同じ男として宗十郎に負けたくないという焦りが見えた。この場を制されたくないのだ。


「あ、四季がこの前寝てみたって男かぁ」


宗十郎は今気づいたというように目を見開き、それからにやーっと企んだ笑顔を作る。


「ちなみに俺、バイなんですよ。四季とよかったなら、俺とも相性いいかも」


ばい?

浮気男が小さく呟いた。

それから、ざっと一歩引いた。
精神的には100メートルくらい後退したんじゃないかな。

さっきまでの必死な大人の余裕が搔き消え、驚愕が浮かんでいる。
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