魅惑な彼の策略にはまりました
「その人とセフレって……」


「前から言ってるじゃん。スゲー親しい女友達はいるって。それが彼女」


しれっと答えてるけれど、実際は飲み仲間という意味合いでの『スゲー親しい』です。
宗十郎はこの機に乗じて、アネラを遠ざけようとしてるんだなと気づく。


「その人、ここのスタジオのスタッフの人じゃん!なんで、ソウと関係があるのよ!」


「10年来の仲間なんだって」


「オバサンじゃない!」


アネラが遠慮なく言う。
私がぐっと詰まっている横で、宗十郎は平然と答えた。


「21歳にしたら、そう見えるだろうけど、俺からしたら四季は昔と変わらずイイ女」


アネラがぶるぶると肩を震わせる。やり場のない怒りが目に見えるようだ。


「オバサンとも男とも寝れるのに、なんで、アネラは駄目なのよっ!」


叫んだ声は、路上を行き交う人たちの視線を集めた。

アネラは、もう何度も宗十郎に本気で迫っていたのだろう。
そのことが今はっきりとわかった。
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