母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 それがね、ジョンと出会ったのは、大学の講義で。
みきちゃんは、たんに英語の勉強をしたかっただけだから、
大学に入学するつもりはなかったの。

 だけど、語学学校の目的は、最終的には

「大学入学」

 だから、クラスが進んで上級になると、
必然的に大学の講義に出なきゃならなくなるわけ。

 ってわけで、大学に行くつもりがなくても、
大学の講義に出てたんだって。

 そこで、問題の!じゃなくて、
素敵な”ジョン”と出会うわけ。

 何となく分かるでしょ?
そう、もちろんジョンの一目惚れ。

 アメリカ人のジョンにとって、
少し小柄な、(って言ってもミキちゃんは身長164cm!)
みきちゃんは、それだけで可憐に見えたらしいい!

 しかも、そんな細くて可憐な日本人が、
なんのためらいもなく、わからないところを、
どんどん質問して、時には講義が終わっても、
さらに教授の後にくっついて、
質問攻めにしてる姿を見て、

「僕が助けて上げなければ!」

って、思い込んだんだって。

 それから、ジョンの猛アタックが始まった!
講義が始まる前は、最前列の席を二人分確保。

 講義中は、隣りに座って、逐一解説して、
講義が終わったら、教授を教室に足止めして、
ミキちゃんの質問タイムを作る。



 みきちゃん、初めはまじめに勉強するつもりだったから、
そんなジョンの行動を、

「ずいぶん親切な人だな?
学校に言われてエスコート役してくれてるのかな?」

って、”学校から言われた義務”で、
としか思ってなかったって。

 みきちゃん、ちょっと天然?
でも、初めて会ってから、1ヶ月くらいずっと、
世話を焼いてくれてたから、

「そろそろ一ヶ月だし、だいぶ学校にも慣れたから、
もう一人で大丈夫。もう良いよ?」

って、言ったんだって。


 そしたら、
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