母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
「え?なんで、寮出たの?
なんでそれ、わかったの?」

 私は、七色の水が湧き出る、泉のように、
七色の疑問が、心の底から、とめどなく湧き
上がってきた。

「えっと、まずね・・・」

 寧子は、私がそのニュースを聞いた時の
私の反応が、予想通りだったみたいで、
なんだか笑いをこらえきれないって感じで、
ために溜めてから、寧子は話しだした。

「まず、今はサマータイムでしょ?」

「うん」

 いつもなら、そんなに溜められたら、大きな声を
出してしまうところだったけど、今回は”あさひ”
に関わることだから、頭の中が真っ白で、とにかく
息をするのも忘れて、ただ”うん”とだけ返事をして、
寧子の次の言葉を待った。

「今のカフェは、サマースクールの生徒のためだけに、
開いてるのよ」

「うんうん、それで?」

 私もさすがに、しびれが切れてきて、

〈そんなの、誰だって知ってるって!〉

 思わず心の中で、つっこみを入れた。

「って事は、カフェでは、昼間しか食事できないでしょ?」

 「そんなの知ってるよ!」

 寧子の言い方が、あまりに回りくどいから、
思わず、声に出してつっこんだ。
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