母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 引越しって言っても、もともと計画的
だから、それほど、荷物もなくて、お昼前
にはとりあえず、荷物を部屋の中に運び
終わった。

 ヤマさんが、
 
「みんなありがとな!
昼飯おごるわ」

 って、言ったんで、どこで食べるか考えた。
私と寧子は、

「Golden Dragon!」

 そろって答えた。
そしたらヤマさんが、笑いながら、

「あの、エセ日本食な」
 
 って、言った。
そしたら、あさひが不思議そうに、

「この街に、日本食あるの?」

って、言ったんで、三人で顔を見合わせて、

「え、Ash(アッシュ)はGolden Dragon
に行ったこと無いの?」

 って、聞いた。
そしたらあさひは一言、

「無い!」

 そしたら、ヤマさんが、

「おまえ、ここに来てGolden Dragon
行ったこと無い日本人は、もぐりやて」

と言いつつ、

「来て半年以上立つだろ?
そんで、Golden Dragon知らへんの?」

 って、聞いたら、

「行ったことある外食は、
ボナンザとパイオニアパイと、
マックぐらいかな。
あとタコタイムか」

 って、答えたんで、ヤマさんが続けて、

「アホか!もっといろいろあるやろ?」

 それを聞いてあさひは、

「金もないし、足もないし、
興味もない」

 だって。
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