龍神のとりこ
「おとなしくしていろ。」

振り向いた瞳は紅みを帯びていた。


眉間に深く皺が寄っている。




『動けない、、』


「こんな術にもかかるとはな。

、、お前、さっきコハクを呼んだだろ?」

シオウの銀髪が逆立ち始めた。


太ももに鋭い爪がちくりとあたる。

シオウの雰囲気が変わり始めた。

真紅の瞳がぎらぎらとトーコを射抜くように見た。




「その子をどうするの。」


思ってもいない声がトーコの背後から響いた。


シオウの脚が止まった。




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