龍神のとりこ
「どうやって追って、、そうか、この女の気を追ったのか。」

「シオウ、、」

ふっとトーコの身体が軽くなった。

動くっ!

と思った瞬間、太ももの後ろに当てられた手がぐっと脚を押さえつけた。爪が食い込む。



「あっ、、!!!!」

白い太ももにすっと鮮血が走った。


「ぅ、、」

「っ、おとなしく、、してろ。」

痛みで上体を保てず、シオウの肩に倒れかかった。

「シオウ、」

声は続ける。

何故か、ジンの声は以前聞いた妖艶なそれとは違って聞こえてきた。


「もし私のためなら、彼らに手を出さないで。」


切なげな声だった。


< 114 / 139 >

この作品をシェア

pagetop