龍神のとりこ
右肩が熱い脈を打つ。

どくん、どくん、、、



顔を覆う手のひらからもコハクの体温が伝わってくる。


トーコは静かに目を閉じた。



コハクの匂い。

それに混じって別の匂いもする。


その甘い香りで妖艶な巫女の姿が浮かんだ。



薄い布を巻いただけのような姿。

同じ女性であるトーコでさえ、どきっとしてしまっていた。



痛みで薄れる意識の中、コハクに迫るようなジンの会話が聞こえていたような。。

彼女はなんと言っていただろう。。。



確か。。




「ふう。。これで大丈夫だろう。」


顔を覆っていた手が外された。



ふっと身体が楽になったようだ。

「あ、、ほんと、、痛みが消えてる。。ぁ。。」
右肩だけまだ少しぴりっとひきつる感じがした。

「肩が傷むか?無理はするな。」
「へへ、ありがとう。」
満面の笑みでコハクを見上げた。

コハクの顔色が青いような気がする。
「コハクが疲れちゃったんじゃない?・・」

すーーっとコハクの頭がトーコの右肩に降りてきた。

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