龍神のとりこ
「赤くなった。


もっと赤くなった。

やっぱり面白い奴だな、トーコは。」

「あ、あたしで遊ばないでっ!」

掛けられていた布を顔まで引き上げようとする手を抑えられ、コハクの顔が降りてきた。

「俺がしたい。」

ぺろり、とくちびるを舐められた。


瞬間、ふわっと甘い香りがした!




「そんなに驚いたか?トーコの好きな果物を取ってきた。起きれるか?」

目を見開いていたあたしの手のひらにぽとん、と丸くて甘い香りの果物が置かれた。

「あ、これ、あたし好きなのだ、、」

コハクがにこりとした。

ほっとしたのと、嬉しかったのとであたしは顔じゅうで安堵してたと思う。

あの人の香りじゃなくてよかった。。



そんなことを思うなんて、胸がちくんとした。



「剥いてやる。たくさん食べろ。」
寝てる間に果物も、結界も張って守ってくれて、、



あたし、




コハクが龍神に戻れるよう手助けをしてあげたいんだ。。

だからーー。




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