龍神のとりこ
「どうした?突然。」

口に剥いたばかりの果物がそっと押し込まれる。
「食べろ。腹が減ってると余計な考えが浮かぶもんだ。」

無理やりに近く押し込まれたそれを咀嚼し飲み込む。
すぐに次のがよこされる。

「龍神の力くらい俺ひとりで取り戻す。もともと俺が持ってた力だ。ジンの助けはいらない。」


見つめ返される。

「そうか、あの時ジンが変なこと言ってたか?
さっきうなされてたのは、それでか?」

「、、うん。」

否定できず、小さく頷いた。

「なるほどな。」



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