終わらない英雄の記憶
彼はお説教王子だ!



つまり、オカン王子っ!



どうだ、私のネーミングセンスは!!



『特になんとも思わんな。彼のオカンっぷりは君だけだと思うが?』



そ、そこまでして私を子供扱いしたいのか?



神よ、私に恨みでもあるのか?



『まあよい。それより忘れるでない。明日は街に出かける日だ』



「わかってるわよ……」



思わず口に出てしまった小さな独り言。



幸いフィンはスヤスヤと寝息を立てて、眠っていた。



『ここは恐ろしいなー……』



そうだと思うのなら、早く私をここから出して頂きたい。
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