年下くんの電撃求愛
本河さんの眉は、下がったままだ。
責めるような言い方をしてしまっているかもしれない。彼女を傷つけてしまっているかもしれない。
でも、止まらない。止められない。俺は。
「俺は……俺はあなたを1人にしたくなかった。でもあなたはいつも1人で傷ついて、1人で泣くんだ」
「鷹野く……」
「悔しかったんです。悔しかったから、ずるいやり方で突然キスをしたりしました。自分の口から言うのはずるい、なんて変にカッコつけて、そのくせ思い出してほしかった。思い出してくれなくても、俺でいっぱいになればいいと思った。翻弄されてばかりじゃなく、あなたを翻弄したかった。俺は子供です」
一息に言って、はっと短く息を吸う。
下手くそな呼吸のあと、俺はもう一度、本河さんを見つめた。
ひどい顔をしているんだろうという、自覚はあった。
余裕なんてない。必死で、勝手で、心底格好悪いと思う。
「……本河さん、あなたが好きです」
でも真っすぐに、伝えるしかできなかった。
本河さんの瞳が揺らぐ。
波立つ瞳のなかに、余裕のない、俺がいる。
「子供じみた意地悪は、もうしません。あなたに優しくしたいし、あなたを守りたい。その役目が俺じゃ、だめですか」
「……っ、」
「まだ、好きじゃなくていい。だから……もし、あなたが寂しいとき、1人でいないでください。誰かにすがりたいなら、俺にしてください」