年下くんの電撃求愛
飾り気のない必死な言葉を、熱い息とともにこぼした。
ギッと、ベッドがきしむ。
それは本河さんが体を起こそうとしている音で、俺はあわてて、その動作を止めようと手を伸ばした。
「寝ててください、本河さんーーっ、」
俺の制止をゆるく交わし、本河さんはベッドから起き上がった。
そして、ベッドの端に腰掛けると、俺に向き合い、ゆっくりと頭を下げた。
「鷹野くん、ごめんね……」
細くて、震えを伴った声が、俺の耳に届く。
「すごく大切なことだったのに、気づかなくて……忘れてて、ごめんね」
本河さんの言葉に、俺はくちびるを噛みしめて、首を横に振る。
違う、と心で叫ぶ。本河さんが悪いんじゃない。俺が勝手に想いを募らせて、その気持ちを吐露してしまっただけなのに。
だから、顔を上げてください。あなたが謝らないでください。
そう言いたいのに、喉が締まって、うまく言葉が出てこない。
「ごめんね」
「……っ、」
「ごめんね」
「本河さん、もう……、」
「ごめん」
「違うんです、謝らなくていいんです、ただ、俺が……」
「違わないよ。ごめん……っ、だって、だって今、わたしーー」
本河さんが、必死な顔で言う。
俺を助けてくれた、あのときと同じように、耳を真っ赤にして、言う。
「わたし……、どうしてかわからないけど、今……今ね。すごく、嬉しく思っちゃってるんだ。ずっと前に、会ってたこととか、また会えたこととか……忘れないでいてくれてたこととか、その……うまく言えないんだけど……嬉しい。鷹野くんのこと、無意識にたくさん傷つけたのに、なのに嬉しいとか、ごめんね……」