年下くんの電撃求愛
本河さんは、瞳を潤ませて、何度もごめんねを重ねた。
そして、そろりと手を伸ばし、俺のシャツをつかんだ。
瞬間、やわくつねられたような、甘い痛みが全身に走った。
本河さんの瞳から、一粒、涙がこぼれる。ほおを伝ったそれをぬぐおうと手をのばし、迷ってしまった。
さんざん、無遠慮に踏み込んでばかりだったくせに、いざという時になると、俺の心は弱くなった。
「……触れても、いいですか」
声がふるえる。
「抱きしめても、いい?」
頼りない俺の声に、本河さんは顔を真っ赤にして、こくりとうなずく。
こわごわと、手を伸ばす。本河さんの体を包む。そして、強く抱きしめていた。
背中に、本河さんの手が回る。
抱きしめ返されて、込み上げてくる熱さに、心臓が潰れそうだと思う。
「キスして、いいですか……?」
抱きしめたまま、たずねた。
本河さんは、無言だった。けれど、了承の言葉の代わりに、俺の背に回る腕の力が、ぎゅっと強まった。
ゆっくりと、体を離す。
視線をさまよわせる本河さんのあごに手をかけ、促すように、上を向かせる。
そして……くちびるが、わずかに触れ合うだけのキスをした。
何度も何度も、そのやわらかい触れ合いを繰り返しながら、本河さんの体を、ベッドに逆戻りさせた。
ベッドに仰向けになった本河さんが、俺を見上げる。
今、彼女の視界を、俺だけが占めている。
「あ、の……っ、たか……」
本河さんが漏らした声。
自分の名前をすくいとるように、彼女の下くちびるをついばんだ。