年下くんの電撃求愛
……そう。鷹野くんて、おそろしいほど顔面が整ってるんだよね。
くっきりとした鼻筋に、筆ですうっと引いたような、二重まぶた。
上品さを感じさせる、薄めの、形の良いくちびる。
色素の薄い髪はキューティクルに守られていてツヤッサラだし、肌は陶器のようにきめ細やかだ。
なんていうのかな。例えるなら、まさに、白馬が登場する物語から抜け出てきた王子サマ。
日本人が基本似合わないタキシードをばっちり着こなせそうだし、なんならマントでさえ……
……って、脳内合成している場合じゃなくて。
「……あのさ、鷹野くん。その……なんで呼ばれたかは、わかるかな?」
切り替え切り替え。綺麗なものが見たいとずっと思ってたから、つい眼福にあずかってしまいましたよ。
できるだけ嫌な感じにならないよう、明るい声を出すよう努めながら、わたしは鷹野くんに話しかける。
「今日の記録類、提出できてないよね?」
鷹野くんは答えない。
答えないどころか、その表情は微塵も変わらない。
「えーと、ほら。いつもやることだから、多分、出さなきゃいけないことはわかってるかなーと、思うんだけど……間に合わなかったのかな?」
無理やり笑顔を作ってみるものの、やっぱり鷹野くんから反応はない。
「あのー……た、鷹野くん?」
な……なにか言ってくれないかな……。
ダンマリを決め込まれ、どうしていいかわからずに、ほおを引きつらせたときだ。