俺と結婚しろよ!
不意打ちはいけない。
こうやって、あたしの心をぐいぐい掴むんだから。
開かれた扉の向こう、ダイニングテーブルの上には、まるでレストランかと思うほどのテーブルセットが置いてあって。
賢ちゃんは冷蔵庫を開け、
「前菜。
サーモンと鯛のカルパッチョ、鴨のテリーヌ、有機野菜のサラダ」
なんと、芸術品とも言える品をあたしの前に置く。
ヤバい、料理の腕もレベルが違う。
っていうか、賢ちゃんが料理店経営してるのは本当なの?